…音読から朗読へ・表現者としてステップアップするための実践編
基礎講座を受講された方はもちろん、
「基礎は他でやってきたので基礎よりも実践的なことを習いたい」
「今の自分なりの作品に仕上げることを優先したい」
という方のための開講です。
朗読表現とはなにか、自分なりの表現とはどういうものなのか? 自分だけの唯一無二の朗読の発見と、一つの作品を完成させることをめざして、カリキュラムを進めていきます。
一作品1クール(6回)を目安にしたゼミ形式ですので、都合にあうクールに継続参加して、引き続きたくさんの作品に挑戦し、力をつけていっていただきたいと願っています。
最終日は、ライブ発表会をおこないます。
※ なお、実践クラス参加者には、アイ文庫とことのは出版が制作し販売しているオーディオブックへの出演(朗読者=リーダー)に推薦することがあります。
オーディオブックについて
アイ文庫/ことのは出版では、数多くのオーディオブックを制作・販売しています。
現在、iTunes Store、Mora、ONGEN、Listen、電子書店パピレスなどのダウンロード販売サイトのオーディオブックコーナー他でも購入することができます。
なお、動画サイトYouTubeで
「YouBunko」
でライブ朗読とトークを、ポッドキャスト番組
「RadioU」
でオーディオブックの案内やリーダーとのトークを配信しています。ぜひご視聴下さい。
募集要項
開催日時
2008年11月11日、18日、12月2日、9日、16、23日
毎週火曜・全6回/19〜21時
申込方法
オンライン受付
または
受付窓口
宛てメールで参加申込をしてください。
申込メールに記載する内容:
@ワークショップ名Aお名前Bご住所C連絡先電話番号D所属/経歴(簡単で可)E年齢
会場
現代朗読協会(ドルチェスタジオ)
(世田谷区/小田急線豪徳寺駅徒歩3分)
受講費
正会員 25,000円/一般・準会員 30,000円 (全6回・前納)
その他
◆納入された会費・受講料等は、当方の理由によるキャンセル以外、ご返金できませんのでご了承ください。
◆現代朗読協会に同時入会される場合は年会費をあわせてお支払いください。
講師日記(協会ブログ掲載)より
講座のようすの一端を、講師(水城)のブログから抜粋・編集してお伝えします(参加者の感想は
こちら
)。
○月○日/1日目
実践クラスの初回。
定員10人のところ、それを上回る申し込みがあったので、申し訳ないけれど足切りさせてもらった。ちょうど定員10人でスタート。といっても、体調不良で来れない人がひとり、連絡なしで来ない人がひとり。
簡単な自己紹介から始まって、呼吸チェック。そしてすぐにテキストを配って、実際の読みにはいる。なにしろ実践コースだ。顔なじみの人はすでにいま読んでいるテキストを持っている人もいるが、初参加の人にはまずは声や読みの特徴を教えてもらうために共通のテキストを配った。
2時間みっちりやる。
終わって感じたのは、すでに顔なじみの人たちのうまさだ。いつも接しているので感じなかったが、あらためて読み比べてみると、短期間に非常にうまくなった人が多いということを感じる。べつに自慢するわけでもないが、ここでつちかわれてきた方法論がそう的外れでもないし、かなり有効であることが確認できてうれしい。
初参加の人たちも、おそらく6回連続のこのコースを終えるときには格段にうまくなっているだろうし、上手い・下手という話だけでなく朗読にたいする考え方も大きく変わっているはずだ。
○月○日/2日目
欠席はひとりだけ。
最初にちょっとだけ発声をやり、短縮版のディープリスニングをやってみた。ほんの5分程度のものだったので効果のほどは疑問だが、なかには注意深い聴覚の目覚めをある程度実感できた人もいるかもしれない。
ひとりずつ読んでもらい、各人から気づいたことを指摘してもらう。そのつど思いついたことを実験してみる。質問もどんどん出してもらう。いつものように密度の濃い時間。まだ2回めなのに。
これも先が楽しみ。この先、何人が食いついてきてくれるかわからないが。
○月○日/3日目
ひとり、転んで足首を剥離骨折してしまったという人を除いて、あとは全員参加。
今日発表してもらった人全員が、前回より驚くほど表現が伸びていて、びっくり。朗読という表現芸術の可能性をあらためて強く感じた。今回で今クールの3回めだったが、4回めの次回
がさらに楽しみになってきた。
○月○日/4日目
第4回。今日は最初に、「朗読」という表現アートを構成する要件、要素、その位置づけなどについて整理して講義してみた。
参加者の感想にもあったが、毎回、どんどん参加者の読みが(いい意味で)変化していくので、私もスリリングで楽しみだ。毎週、楽しくはあるけれど、真剣勝負の気分。
○月○日/5日目
第5回。残りあと1回となったが、参加者のみなさん、それぞれ進歩が著しい。もう初回にどんな読みだったのか忘れてしまっているだろうが、おそろしく柔軟にオリジナリティを豊かに獲得しているのだ。このクラスもあと1回かと思うと、私すらなんとなく名残おしい。
○月○日/6日目
実践クラスの今期最終日。残念ながらひとりだけ欠席だったが、残り9人は参加。最終日なので、ミニライブ形式での発表をおこなってもらった。日本経済新聞社の生活情報部の記者とカメラマンが取材に来た。今月末の夕刊の生活面に朗読の特集として掲載されるらしい。
発表はとにかく参加者全員の成長が著しく、しかもそれが技術的なことにとどまらず「表現」としてオリジナリティを追求する方向に伸びていることがうれしかった。9人がそれぞれまったく違う表現を聞かせてくれている。このまま朗読ライブとしてお客さんを入れて開催したとしても、全然遜色のないものになっただろう。
○月○日/講師メッセージ
実践クラスについての案内を少しばかり。
特徴としては、何度も繰り返し受けられるような内容になっている、ということだろう。2か月にわたって全6回というサイクルで1クールとし、ひとつのクールが終わったらまた次のクールが始まり、続けて受けても重複しないような内容になっている。
というのは、ひとりひとり違う作品を読み、全6回をかけて仕上げていくスケジュール構成になっているからだ。初参加の人にはこちら側でテキストを選定しお渡しする。繰り返し受講する人は自分でテキストを選んでもいいし、長い作品の一部をやってもいいことになっている。
めざすは朗読ライブであり、オーディオブックの収録である。
全体にわたって指導は私が責任を持っているが、「こう読め」という見本は決して示さない。というより示せない。私自身は朗読者ではないので、演出家という立場でひとりひとりを見ることになる。その人がどういう個性を持っているのか、もっともリスナーと響きあえる声はどんな声なのか、なにをどう表現したいのか、その人にしかできないワン&オンリーの表現はどういうものなのか、そういったことを、ひとりひとりと、そして参加者全員とともに考え、見つけていくのが、このクラスの目的だ。
初回から回を重ねるにつれ、ひとりひとりの読みが私すら驚くほど変化していき、最後には本人すら想像していなかったような大きな力を持った表現に到達することが多い。そういう意味では、このところ現代朗読協会が研究を重ねてきた方法論に大きな自信を持っている。私の仕事は、さらに精緻に、この方法論に磨きをかけることだ。
○月○日/1日目
実践クラスの今期の初回。今期は6名の参加で、ちょっと余裕がある。
いつもは実践クラスではやらない発声からスタート。これについては現代朗読協会オリジナルの発声練習コースができあがりつつあって、できれば近いうちにYouTubeなどに発表して遠方の人など実際にここに参加できない人にも参考にしてもらえるようにしたいと思っている。
今回もバラエティのある作品と参加者が集まってくれて、やりがいがある。
○月○日/5日目
実践クラスの第5回め。今日は網野さんがひさしぶりに出席してくれた。このところ、講座の最初に実験的にやっているディープリスニングのあたらしいプラクティスを、今日もやってみた。今日のプラクティスは、歩く人の音だけでその人がだれかをあてるゲーム。なかなかおもしろい。
網野さんが読みのリズムについて効果的な提案(ご自分の経験で考えられたもの)をしてくれて、興味深かった。
○月○日/6日目
実践クラスの最終日。最後なので、全員にじっくりと最終発表をしてもらった。が、ライブ形式でやったせいか、緊張する者続出。
それはそれでいい勉強になったとは思うが。
最後にピアノとのかけあいを使って、表現とはなにか、という実験をやらせてもらう。
読み ⇒ 読み込み ⇒ 朗読 ⇒ 朗読表現 ⇒ コミュニケーション
結局、表現芸術はすべてコミュニケーションなのだ。朗読という表現行為を、たんなる「読み」から「コミュニケーション」の意識にまで持っていかなければ始まらないし、楽しくない。
○月○日/4日目
早めにいらしたYさんに協力してもらって、このところ考えていたまったくあたらしい朗読のための呼吸・発声法についての確認をいくつかやらせてもらいました。これは、明日からスタートする基礎講座で実際にやってみるつもりです。
今日の実践コースは今期4回めで、みなさん、かなり変化してきたり、挑戦したりしていて、一番おもしろいところでしたね。
○月○日/5日目
仕事で急に来れなくなった人が数名いたので、参加者が少なかった。そういうときはいつも、臨時に実験的なことを試してみることにしている。
今回の実験はおもしろかった。私自身の考えも深めることができた。伝統朗読とは違って現代朗読にしかできないこと。現代朗読がめざすものとその可能性の確認。朗読という分野の表現をやっていると、どうでもいいようなことをこまごま・ねちねちと指摘されることが多いが、そういうものを振り払って前に行くための駆動力になるのが、実践的な実験とその成果だ。
○月○日/2日目
実践クラスの今期2回め。欠席者がふたり。まだ風雨は強くなっていない。
2回めともなると、各自の作品が決まり、課題も見えているので、かなり突っこんだ研究に入っていける。人に届く声、コミュニケーション朗読、そしてニュートラルな身体から発せられる自分本来の読み、そういったことをやる。個性豊かでおもしろい。いつものことではあるが。
○月○日/3日目
2名が休み。実践コースの特徴だが、実践だけあって、回が進むにつれ、内容がどんどん高度になっていく。今回も難しい表現法について、いろいろと角度を変えて各自に試してもらった。まだまだ未消化だが、おもしろい方向性は見えたのではないかと思う。
○月○日/4日目
実践クラスの4回め。遅刻者はいたが、全員出席。いつもそうなのだが、4回目ともなるとかなり突っ込んだ内容となってきて、参加者同士も密なコミュニケーションを取れるようになってくる。そしてなにより、読みの質がガラッ変わってくる。こちらも真剣勝負であり、一番やりがいがあっておもしろい。
参加者の声
実践クラスとワークショップ・実践編に参加した方のアンケートから、一部を紹介します。
■養成所だと腹式のストレッチがメインで教わったので、こちらの足の指のストレッチは目からウロコでした。自分はノドから話してしまう事がずっと悩みで、いまいち解決法が分からなかったんですが、何だか光が見えた気がします。
■ストレッチはこれから毎日します。今まで窮屈だった朗読が楽しくできるのが嬉しいです。私は自分で自分が分からなくなる時があるので、これを機に自分らしさを見つけたいです。
■身体と声は連動している、言われてみればあたり前のようだが、実際にプラクティスを行なってみるとその乖離にガクゼンとする。いかに普段"意味"を伝えることだけに腐心して、感情や感覚を表現しようという意識が薄かったのかと」
■身体を使って、声の表現をする。これは(朗読として)新鮮でした。お芝居のような感じでした。
■自分が「読む」中で最大の悩みが個性の乏しさ、表現の弱さでした。そんな中でこちらを選んだのは何かそれを打開するきっかけが見つかれば、ということ。今日の授業では早速その答えが見つかった気がするのであと5回で変わりたいと思います。”テキストを読む”のではなくテキストを通して”自分”をわかってもらえる様にがんばります。
■1人で練習するより、色々な方の色々な読みをきくことで気がつくことがどれほど役に立つかあらためてわかりました。今日はまださわりの段階でしたがこれからの回が楽しみです。
■初見の文章を、少しずつ立体的に仕立てていく過程がわかっておもしろかった。その過程が、人によって全く違うところもおもしろい。また、作品のイメージに固定観念を持たないことが大事ということも改めて学べた。
■ナレーションやお芝居とは全く違うものが求められる朗読にやはり奥深さを感じました。しかし何にしても、「本来の自分」を大事にすることは大切なのですね! 私の声はどちらかというと同年代の女性としては低めだと思うので、その本来の声をもっと活かしていきたいですね・・・! 次は自分で読みたい本を探してトライします!!
■自分で決められた作品ですが、どのように読もうか迷いがまだあります。今日は何も考えないで読んでしまいました。皆さん、基本がきちんと出来ていて、感心してしまいました。
■前回は自分をフリーにする、ということを念頭に参加したのですが、今回は相手を想定したコミュニケーションを主題にしようと思います。奇しくも初日はそういう内容だったのでいろいろと勉強になりました。物語を越えて人と意志を疎通するには・・・? まず題材を探さなくては。
■聴き手とのコミュニケーションということについて、今後意識しながら学んでいきたいと思います。
■正確に読みさえすれば伝わるわけではない、というのはわかっていたつもりでしたが、自分に名何が欠けているのかがイマイチつかめてませんでした。今日また1つヒントをいただけました。
■たった一週間の間に、それぞれの読みが進化していることを実感し、どう読みたいのか(伝えたいのか)を一生懸命に考え、悩んだ熱意が伝わりました。ただ一人で練習すると、何が良いのか、どう読めているのか煮詰まってしまうので、聴いてもらって、いろんな角度からの感想を伝えてもらうことで、次の課題が見えてきました。また同時に他の人の朗読を聴いたときに何を感じ取れるかも大事な勉強だと思いました。
■前回の授業の後から、『自分』で読むということを大事にしようと、ほとんど練習をしないで挑みました。(『その時の自分』が出るのではないかと思ったので・・・)でもそれがすごく背全な状態へもっていけたのか、とてもたのしかったです。朗読を通していかにみなさんと、聞き手とコミュニケーションを取れるか・・・これからの授業で得られたらいいなと思います。
■文章を記号的に表現したり、関西弁で色をつけたりという自分なりの演出に感心しました。もっと『何を表現したいか』を深く考えるべきかもしれないとしみじみ思いましたが、私にはまだ早いので、今日つかんだ『ニュートラルな自分』+『その中に立体感・色彩を表現する』ことを忘れず目標にして来週に臨みたいです。そして今日も改めて、朗読とナレーションの違いを痛感しました。発声、何を伝えるか、どう伝えるか・・・etc、奥が深くて挑戦が楽しみです。
■久しぶりのディープリスニングをやっていただいて、よかったです。緊張感のある読みにしようとしていますが、その中にも立てる部分があるのだなと思いました。
■演出効果っておもしろいですねェ! いわゆる『正しい読み』を動かすことで人物が動くし、情景が変化してゆく!! 今日の講座で、その過程を実感できました!
■ようやく方向性らしきものがみえてきたのがよかったです。朗読するのには想像力と創造力の両方が必要ですねぇ。。。
■今回の発見は『音の高低、リズムを色々に変えてみる』とこんなにおもしろくなるんだー!ということです。早くも4回が終わってしまい、次回にはある程度自分なりに仕上げなくてはならないわけですが、この発見へのチャレンジに努める1週間にしたいです。
■自分の師より禁じられていることをやってみなくてはならなくなりそうです。いろいろ試すことに挑戦してみようと思いますが、多少不安が生まれてきました。
■ディープリスニングの効果は本当にすごいです! 音が、聴覚だけではなく、視覚や触覚、感覚に訴えかけてくるのを感じました。
音の色が見えて、さらに音に撫でられているような感じで・・・気持ちよくてゾクゾクしちゃいました(笑)その後の音の聴こえ方もびっくりするくらいクッキリとしたりんかくで耳に入ってくるので、耳が良くなったように感じました。。。う〜んスゴい。
■写真に身体性が必要ないようなことを言いましたが嘘です。自分の身体を通して相手を開くわけで・・・そういう意味で朗読も写真も同じ土俵の上にあり、自己意識という障壁を取り除くためにここに来ているのだと再認識しました。不純? リアリティ(=人間)
を立ち上がる話がおもしろかったです。」
■皆さん、感想を最初の頃よりも遠慮せずに言ってくれるようになったので、良い傾向だと思います。他の人から感想を言ってもらえるのが、この講座の良い所の1つだと思っています。
■あたり前ですが、たくさんのことを同時に考えながら音を出す作業のむずかしさを再認識しました。。。。
■3回目となり、一気に高度な指導となり、感想を言葉に表現できないもどかしさもあった。柔軟な身体で、1つ1つのコメントを受け止めて、新たな読みができるようになりたいと思った。
■ニュートラルなところから本人の実体が見えてくる、というのがイマイチつかめなかったのですが、何がどうわからないのかもわかりません。むずかしいことがいろいろでてきました。
■コミュニケーションにおいて自分が自分であることで伝わることがある、というのが一番の発見でした。アイデンティティというものがつくるのではなく、ただ発散されるものだということ、これを体現するのは相当に難しそう。