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現代朗読協会では、さまざまな場での公演・指導に意欲的に取り組んでいます。公演、ライブの要請はお気軽にお声がけください。
セタガヤーン プロジェクト オープニングイベント「みみずのたはごと」
世田谷・三軒茶屋にそびえたつキャロットタワー、その4階にある世田谷文化生活情報センター・生活工房のオープンスペースで開かれた「眞田岳彦 セタガヤーン プロジェクト'08〜VOL.1 庭(Niwa)を編(Amu)」のオープニングプログラムとして、現代朗読協会による朗読パフォーマンス「セタガヤーン ドラマリーディング〜みみずのたはごと」がおこなわれました。
観覧したのはオープニングイベント招待客のみなさん約150名です。 ![]() 実施日 : 2008(平成20)年2月1日(金)19時〜 場所 : キャロットタワー4F ワークショップルーム(世田谷文化生活情報センター・生活工房) 脚本/演出/音楽 : 水城雄 出演(朗読) : 榊原忠美、野々宮卯妙、矢澤亜希子、春日玲、澤田雅世、新一、はるひ 使用作品 「みみずのたはごと」(徳富蘆花)から数編をピックアップしコラージュしたオリジナル脚本を使用
■演出家の日記より○1月20日 ……………… 来月1日から始まる眞田岳彦展「庭を編」のオープニングイベントでおこなう朗読パフォーマンスの最終リハーサル。 徳富蘆花の「みみずのたはごと」から抜粋し、シナリオを私が構成した。音楽と演出も私が担当する。音楽と朗読による構成で、やや前衛的な作りになっている。出演者は榊原忠美、野々宮卯妙、矢澤亜希子、春日玲、澤田雅世という朗読陣のほか、新一くん(小六)とはるひちゃん(三歳)の兄妹にも出てもらう。このふたりがまたかわいいのだ。 前回のリハーサルでははるひちゃんがおねむで参加できなかったのだが、昨日は参加。冒頭にお兄ちゃんに読んでもらう文章を、はるひちゃんもほとんど覚えてしまっているようなので、急遽ふたりでいっしょに読んでもらうことに変更。これは見応えがある。見ているだけで頬がゆるむ。 その他、出演者たちの朗読も締まってきて、演出案もどんどん出てくる。楽しくなってきた。 まだ音楽を全然作ってないのだが、これはまあなんとかなるだろう。イメージはだいたい頭のなかにできている。
○1月31日 ………………朝から明日のイベントのための音仕込み作業。 会場にはピアノがないので、電子楽器を持ちこむことになった。そのための音素材の仕込みを先日から少しずつ進めていたのだ。基本的には去年の年末にやった「初恋」の音素材の大部分をふたたび使うことになりそうだ。 午後は出演の野々宮、春日のほか、朗読講座の参加者の岡田さんが手伝いにスタジオまで来てくれて、まずは機材運び。タクシーにキーボードや音響機材を積んで三軒茶屋のキャロットタワーまで運ぶ。 機材を搬入して仮セッティング。新一くんとはるひちゃんもお母さんといっしょに来てくれた。 会場にはすでに眞田さんの作品が林立し、ちょっとおもしろい風景になっている。 ステージを簡単に作り、位置決めをし、照明を確認し、音出しをしてみてから、ざっとリハーサル。出演者が三人もいないので、本当にざっとしかできない。本番にすべてを託すしかない。まあ、気心の知れた仲間なので、なんとかしてくれるだろう。というより、きっとすばらしいパフォーマンスを見せてくれることだろう。少なくとも、もうこの時点で私にできることはなにもない。あとは本番のみ。 リハーサルはあっという間に終わり、機材を撤収して、帰宅。 寒い。北風がぴゅーぴゅー吹いている。明日はさらに寒くなるらしい。でも、天候が崩れることはなさそうだ。 ○2月1日 ……………… 昼すぎに名古屋から榊原忠美氏が来て、スタジオ入り。出演者の澤田雅世、野々宮卯妙、春日玲も来て、初めて(!)の読み合わせ。初めてというのは、メイン朗読者の榊原氏を入れての読み合わせは初めてという意味だ。榊原氏以外の出演者読み合わせだって、全員そろってのものはほとんど一回もできてないから、通常のリハーサルのような形態は一度もやっていない。 しかし、それでもいいと思うのだ。全員、方向性がわかっていて、しかし現場に出て初めて感覚を開いて空気をつかみ、即興的に、かつ自分の気持ちに正直に表現していく。それが本当のライブ表現だと思う。もっとも、それは各出演者が充分に実力と柔軟性があり、演出する私が彼らを信頼できるときのみに成立する方法ではある。 午後3時に矢澤亜希子が合流して、最後の読み合わせ。それが終わったら、もう移動時間となった。 機材は昨日すでに搬送しているので、みんなでぞろぞろと世田谷線に乗って三軒茶屋に移動。キャロットタワー4Fの会場入り。 会場ではすでに展示が始まっていて、ちらほらお客さんも見える。なので当然、会場リハーサルは不可。セッティングも本番前ぎりぎりまで不可。みんなで空間だけ確認して、控え室に。 控え室では、資生堂のチームが来て、出演者たちのメーク。小さな出演者の新一くんとはるひちゃんも到着して、控え室はにぎやかになってきた。 午後6時すぎからパフォーマンスのセッティングを始める。キーボードやスピーカー、PCといった音響機材をセッティングし、ウッドブロックを積んでなんとなくステージのようなものを作る。といっても、完全にその上に乗るためのものではなく、立体的な動きを作るために使うことにしたのだ。 照明と撮影を手伝ってくれるという、眞田さんの学生さんがふたり来てくれた。ほかにも知り合いにビデオ撮影を手伝ってもらうための指示をしたり、ほとんどひとりで機材セッティングをしていたので、気がついたらもう定刻になっていた。あわてて出演者たちにスタンバイの指示を出し(これがまた大胆というか、のんきというか、のんびり構えていたのだ)、スタート準備。 主催者の生活工房の人から簡単な説明があって、すぐに朗読パフォーマンスのスタート。お客さんは6時すぎから集まってきていて、榊原氏が会場側と共にうまくセットしてくれた椅子がちょうどステージを構成するような形になっていた。 最初の新一くんとはるひちゃんの、一種宣言のような朗読から、堂々とスタートして、一気にお客さんの心をつかんだようだ。とはいえ、オープンな空間なので、ライブハウスや会館のようなわけにはいかない。お客さんの気をそらさないよう、なんとかこちらに集中させるべく、全員が力を合わせて集中していく。 公演時間の25分はあっという間にすぎ、終わったときには大きな拍手をいただくことができた。なんとかうまくいったようだ。 こういった空間でのライブは、出演者のみんなにとっても私にとっても、得難い経験になったと思う。生きている人間と空間を相手に、生きている自分たちがやること。これはもう経験を積んでいくしかない。 終了後は関係者の挨拶があり、乾杯となり、そして立食パーティー。出演者たちも来客にまじって飲み食いとなった。 会場をまわっていくつか反応を聞かせてもらったが、予想以上に好評で、みなさんに喜んでいただけたようだった。なかには熱心にリハーサルのこととか、曲のことなどを聞いてくる方もおられて、まあ正直にほとんどリハーサルはできなかったことや、曲はすべて即興だったことなどをお話しさせていただいた。 |

