現代朗読協会ステージウィーク2007「書けなかった手紙」

当公演について ―代表挨拶―
 現代朗読協会が正式にNPO法人として認可され、その旗揚げ公演「おくのほそ道異聞」を麻布区民センターで上演したのは、いまから1年半前のことでした。多くの方のご来場をいただき、また予想外の大きな反響もいただくことができました。
 いま、あれからもう1年半なのか、という思いと、まだ1年半なのか、という思いが入り交じります。個人的にはどちらかというと、後者の感じのほうが強いようです。というのも、振り返ればこの1年半という時間軸のなかにじつにさまざまな出来事がぎっしりと詰まっているのが見えるからです。
 たくさんのライブ公演をやりました。インターネットを利用したネットライブも数多くやりました。ライブハウスを借りての特別公演もいくつか開催しました。朗読についての基礎的な講座や、その応用のワークショッブ、その関連でのアレクサンダーテクニーク講座やディープリスニングワークショップなども定期的に開催してきました。会員による朗読コンテンツも数多く、ダウンロードサイトなどで配信されるようになりましたし、それは現在も続いています。
 実演家や朗読を愛好し応援してくださる方が、あらたに会員として加わってくれました。
 1年半前にはたったひとつの演目を上演するだけでせいいっぱいだったものが、今回は4演目を一気に上演するという豪華なステージシリーズをご用意することができました。通してご覧いただければよくわかると思いますが、その4演目ともすべてカラーも方法論も異なります。そもそも朗読(に限りませんが)にはさまざまな表現方法があっていいと考えていますし、朗読というひとつのジャンルに閉じこめられる必要はない、というのが私たちの持論です。現代朗読協会の間口の広さをぜひご覧ください。
 しかし、いずれにせよ、私たちの身体を使って音と言葉をみなさんに届かせたい、なにかを感じていただきたい、ともに響きあいたい、という思いは同じです。
 こうしてここにみなさんとおなじ時間と空間を共有できることを心から幸せに思うとともに、すべての方に感謝いたします。

(現代朗読協会代表・水城雄)