現代朗読協会ステージウィーク2007「書けなかった手紙」

永倉秀恵とサウンドスケッチ「祈る人」

作・音楽/水城雄、歌/永倉秀恵
朗読/窪田涼子・野々宮卯妙・矢澤亜希子・森明穂
12月22日(土)16時開演

「祈る人」について

 手の届かない地での戦争や災害を、どうしてもひと事だと思えません。
 私たちの父母はたしかに戦争をくぐり抜けてきました。現在の物質的繁栄と平和を享受している私たちが、父母の戦争を「そんなのかんけーねー!」などとやりすごすことは簡単かもしれません。しかし、私たちの身にも、関係ないと思っていた災害や紛争が降りかからないという保証はどこにもありませんし、なにもしないでいればいるほどその可能性は重大になっていくでしょう。
 かといって、私たち個人にいったいなにができるというのでしょう。金を出す? ボランティアに出かける? たしかになにもしないよりはましかもしれません。しかし、それでなにかが大きく変わるとはどうしても思えません。
 私たち人間の最大の特質であり、武器であるのは、想像力にほかならないと信じます。さまざまな人々に思いをはせ、祈る。一見、なにもしないように見えますが、祈り、想像力をたもち、その時々によりよき選択する。それしか私たちにできることはないように思います。
 ここでいう「祈り」には宗教的意味合いは含まれていません。他者に思いをはせること。その形態はさまざまにあるでしょう。私は音楽も祈りのひとつの純粋な形だと感じています。そして朗読も。
「祈る人」をここに上梓するにあたって、歌と音楽、言葉と朗読、そういった表現をとおして、短くはありますがみなさんとともに静かな祈りの時を共有できれば幸いです。

(水城 雄)

オンライン予約フォームへ