オンライン上映会無事終了のご報告〜NVCとのかかわり

投稿日: カテゴリー: 公演レポート, 映像・音声

さきほど無事、現代朗読ドキュメンタリー映画「sing a poem」のオンライン上映会を終了しました。

ワークショップ参加者のみなさんのほか、現代朗読ゼミ生、元ゼミ生、NVC(共感的コミュニケーション)関係の方々、友人知人、現代朗読に興味関心を持って参加してくださった方々……総勢50名ほどの方のご参加をいただきました。心から御礼申し上げます。

55分間の映画観賞をはさんでzoom会議室でつどい、後半は伊藤勇一郎監督に話を聞きつつ、みなさまからチャットで寄せられた質問に答えてもらいました。

水城ゆうも病床から顔と声をみなさまのもとに届けることができ、つながりを再確認できたひとときでした。

 

NVCと現代朗読協会

思い出話もでたなかで、トークショーのなかでも野々宮卯妙が触れていたように、日本のNVCの普及・発展に現代朗読協会がおよぼした影響がいかに大きかったか、改めて振り返ることもできました。

NVCが広まるきっかけとなった「NVC 人と人との関係にいのちを吹き込む法」(日本経済新聞社刊)の監訳者、安納献氏が、アレクサンダー・テクニーク教師(見習い)として現代朗読協会にやってきたのが2004〜5年頃だったかと思います。

当時から「身体性」に着目し、オリジナリティを身体に求める活動をしていた現代朗読協会は、アレクサンダー・テクニークを通じて身体を見る練習をおこなうべく、安納氏を招いて毎週のように学んでいましたが、2007年頃、彼が「最近、アメリカでNVCの勉強を始めた。人に伝えるという宿題をもらったのでやっていいか」と言ってきて、教えてもらったのが最初でした。現代朗読協会が豪徳寺にあった頃のことです。

その後、アレクサンダー・テクニークの練習会を終えた夜9時頃から、課外授業と称して小さな練習会をはじめました。まわりでNVCを知る人は皆無で、すばらしい考え方だと思いながらも、その実践はこの世の中で可能なのか?と疑いながらの練習でした。離合集散を繰り返しながらも小さな学びの会は続きました。

やがて東日本大震災を経て、2012年「NVC」の書籍が刊行され、2014年には日本初の国際集中合宿が開催され……そうした日本のNVCの歩みを、ワークショップ企画や会場提供、海外招聘トレーナーのお世話などの実務でずっと変わらず支えてきたのが野々宮であり、現代朗読協会だったのです。

そして現代朗読協会もまた、NVCから多くの影響を受け、今のような表現の場をつくりあげてきたのです。

 

共感的な空気を描きだした映像

今日「sing a poem」を見た方達からは、「雰囲気が心地よく、いつまでも観ていたい」という感想が多く寄せられました。

「うつっているみなさんが、その人そのまんまの姿でうつっていたのがすごい」

「みてたら、とても気持ち良くなってしまい、ひだまりにいる猫のようにくつろいでいました」

など、心地よい空気感が描きだされていることが、この映画の大きな特色といえるのではないでしょうか。

共感的なワークショップの場の空気感を記録したいと監督も思ったそうで、「とにかくすべて撮ろう」と決めて張り付くことにしたのだとか。

膨大な量の映像から、削りに削った55分間。削りながらも雑談のシーンが多いのは、監督が人が話している光景が好きというだけでなく、その空気感がにじみでる重要なシーンだったからなのでしょう。

「なにもかも受け入れているような」空気を描きたかったという監督。

NVCの知識や手法はあからさまではないし、そこにいる人たちもNVCを知っているわけではないのに、共感的な空気がそこにはあり、人は自由に生き生きとそこにいられたのです。

NVCをこの世の中で実践するとは、そんな空気をつくっていくことかもしれません。NVCと一見直接的にはつながらない現代朗読という行為が、はからずもそれをやっているのかもしれません。

現代朗読をNVCの実践法のひとつとして捉えてみると、NVCとアートについて、おもしろい面が見えてくるのではないでしょうか。

今夜、NVCコミュニティの面々が数多くならぶ画面を見ながら、そんなことを思いました。

 

トークショーでは、さらなるロングバージョンの製作や、昨年9・11・12月におこなわれた「沈黙の朗読」公演の映像公開にも期待が寄せられ、若き伊藤勇一郎監督にたくさんのエールが送られました。

続報はわかりしだい、当サイトでお知らせしていく予定です。ご期待ください!

5月5日:現代朗読ドキュメンタリー「sing a poem」上映会+トークショーのお知らせ

 

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