沈黙の朗読「初恋」公演が終わった

投稿日: カテゴリー: 公演レポート
2013年2月22日。
演奏や記録用の機材を運ぶために、いつものようにカーシェアリングで新代田で車を借りてくる。
羽根木の家から明大前キッド・アイラック・アート・ホールまで運ぶ。

この公演の出演者は朗読の野々宮卯妙、ダンスの金宜伸、演奏の私という3人きりで、装置もなく、美術は丸山純子さんにお任せだったので、準備は楽だとタカをくくっていたのだが、当日のスタッフをだれにも頼んでいないことに気づいた。
いや、受付をゼミ生のてんちゃんとみぞれちゃんに頼んであったのだが、搬入・搬出、会場準備の人手をかんがえていなかった。
とくに、美術で粉石鹸を使うので、床にリノニュームを張る必要があり、その人手がたりないのだった。

昨日、その話をゼミで聞いていたみぞれちゃんが、自主的に手伝いを申し出てくれ、てんちゃんも手伝ってくれることになった。
あとで思ったのだが、このふたりが手伝ってくれなければどうにもならなかった。
とても助かった。
と同時に、いくら小規模のものとはいえ、スタッフ体制は最初からしっかりかんがえておかなければならないなと思った。

車に機材を積んで明大前まで行くと、すでにてんちゃんとみぞれちゃんがホールに到着していたので、積み降ろしを手伝ってもらって、私はそのまま車を返却に。
取って返すと、丸山さんも到着していて、ホールの早川くんの指示のもと、全員で床張り作業が始まった。
これはかなり大変な作業で、全体にきっちりすきまなく張り終えるのに午前中いっぱいかかった。
それでも無事に終わってほっとひと息。

客席を作り、演奏機材をセッティングし、音響確認。
羽根木で印刷物の作業をしていた野々宮も合流。
ひとりで黙々と照明のセッティングをしている早川くんにあとをまかせ、昼食に出る。

ホールの斜め前にあるうどんチェーン店の〈なか卯〉にはいる。
ミニうどんと親子丼のセット。

ホールにもどると、ダンスの金さんも到着していた。
ウォーミングアップやら、私は使用音源の確認など。
開演まで余裕があったので、なんとなくのんびりと落ち着くことができた。

14時半、開場。
ゼミ生がたくさん来てくれたほか、前ゼミ生のまりもちゃんが来てくれたのもうれしかった。
ゼミ生はいったんやめるとぱったり来なくなってしまう人がほとんどなのだが、まりもちゃんやくぼりかのようにげろきょにつながりつづけてくれる人がいるのはほんとにうれしい。
映画「うらぎりひめ」の監督であり舞踏家でもある岩名雅記さんがいらしてくれたのもうれしかった。
岩名さんとは3月4日夜のキッド・アイラック・アート・ホールでの映画上映のあと、トークをさせていただくことになっている。
みなさん、来てね。

15時、時間どおりに開演。
暗転のなか、私の演奏からスタート。
真ん中のスポット照明があがると、そこには椅子に座った金さんがいて、ゆっくりと踊りはじめる。
野々宮の朗読はホールの上の空間にあるバルコニーのような場所から最初は始まる。
そのあとはお互いの即興セッション。

しだいに沈黙に向かっていく。
非常に時間をかけて、沈黙が増えていく進行は、予想していた時間を大幅にオーバーしてしまった。
終わったら100分近くが経過していた。
お客さんがよくがまんしてくれたと思う。
しかし、終わってからは好意的な感想をたくさんいただいた。

夜の部にそなえて腹ごしらえを買いに出る。
今度は吉野屋のテイクアウトで丼。
ホールにもどって食べる。
それから昼の部の後片付けをしたり、客席を作ったり。
夜は昼より予約者が多いので、客席を増やした。

19時半、開場。
ゼミ生や私の即興レッスンの生徒さんのほか、深川〈そら庵〉の東海明子さんが来てくれた。
「槐多朗読」に何度も来てくれている画家の内村さんも来てくれた。

20時、時間どおりに開演。
夜の部はなるべくコンパクトに、シャープにやろうということになり、昼の部より大幅にテンポアップ。
その結果、75分で終演。
昼も夜もそうだったが、終わったらなんとなくぼーっとして言葉が出てこない、といった風情の人が多く、こういうとき私はパフォーマンスがうまくいったんだなと感じる。
「槐多朗読」をはじめとする沈黙の朗読は、こんな感じで終わることが多かった。
言語活動や論理思考をする部分ではなく、脳の別の場所を刺激するらしいのだ。

終わってからゼミ生が何人か残ってくれて、後片付けを手伝ってくれた。
とくに粉石鹸がリノや壁にこびりついて落とすのが大変だったのだが、みんなで手分けしてせっせと片付けたので、短時間で終わった。

ゼミ生の平田くんが羽根木までの荷物運びに付き合ってくれた。
家にもどったとき、長い一日だったのだが、なぜかあまり疲れを感じていなかった。
今回関わってくれた出演者、スタッフ、お客さん、そして応援してくれていた皆さん、すべての人に感謝。
またひとつ、ステップを進めることができた。

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